犬を羊毛フェルトでリアルに作るには

ご存じの通り、犬は猫とは異なり種類によって大きさや外見がかなり異なります。このため、過去に制作した犬種に関して、具体的な特徴とそれに伴う制作のヒントは個別に解説することとして、共通に押さえるべきポイントをまとめていますまた、関連ブログにて実際に制作している過程を紹介していきます。

頭部、胴体、脚、尾のバランスを犬種毎に調整する

動物をリアルに制作する上では、犬に限らず全ての動物に当てはまる事ですが、得に犬の場合は、犬種によって頭部の大きさと胴体の大きさの比率、脚の長さと胴体の比率、尻尾の長さ形、体毛の長さが異なるので注意が必要です。具体的には、一匹の犬を制作するに当たり、出来るだけ多くの写真を用意する事が必要です。有償無償に関わらず、制作を依頼された場合には飼い主様から写真を提供され、それをもとに制作するのが一般的です。この際御提供頂く写真がいろいろな方角から沢山撮影された物であれば体全体のバランスや特徴が比較的容易にイメージできますが、一般的に見てそのように撮影された写真を十分に頂けることは少ないと考えられます。このため、ネット上で近い犬種の撮影データを入手する等して、体形のバランスや特徴をイメージする様にします。

犬種により体のバランスや特徴は大きく異なる

完成時の大きさを決めて頭部から制作する

多くのリアル動物の羊毛フェルト制作の参考文献では、頭部(顔)から制作するのが一般的です。猫を作る場合には、子猫と親猫では異なりますが、頭部と胴体のバランスは大体同じようなものです。しかし、上述した通り犬の場合は犬種によって胴体と頭部のバランスが大きく異なりますので、完成時の体全体の大きさを先に決めておかないと、頭部を作ってから胴体を制作する時に完成時の大きさがイメージと異なってしまう場合があります。このため、入手した写真から頭部と胴体のバランスを簡単に(頭の中でだけでも)図面化して、完成時の大きさを見積もった後に、胴体との比率から頭部の大きさを決めて、頭部作りを着手します。

写真から頭部と胴体のバランスをイメージする

目パーツ、鼻パーツの大きさを決める

頭部と胴体のバランスと同様に、犬種によって頭部と目、鼻の大きさの比率は異なります。頭部の大きさが決まったら、バランスのいい目パーツ、鼻パーツを使用します。目パーツ、鼻パーツは既成品でもいろいろな種類の物が販売されていますので、それらをそのまま用いたり、少し着色する等して用いてもリアルな犬の頭部は制作できます。粘土やレジンでよりリアルに似せて制作する場合にも、頭部との大きさのバランスをよく確認して制作する必要があります。

最適な色の羊毛を選択する

(猫も同様ですが)提供頂く写真には、光の条件によって同じ犬でも色味が違って見える事はよくある事です。このため、どの写真の色に似せて作ればいいのか分からなくなってしまう場合もよくあると思います。この場合にも、ネット等から出来るだけ多くの同じ犬種(雑種の場合も)の写真を集めて、なるべく近い色味の羊毛を選択します。単色で同じ色味の羊毛が見つからない場合には、ブレンドして色味を近づける事になりますが、この部分に関しては別の項目で説明します。

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